2012年03月03日
私は、子供達が長時間生活を送る小中学校の校庭で外部被曝することに加えて、校庭の砂塵や土埃(つちほこり)が風で舞うなどして、付着している放射性セシウムを吸い込んだり、手で土を触った後に手を口に入れてしまう、などによる内部被曝により、4、5年先に何らかの健康被害が出てくる可能性が否定できないことを、とても心配しています。
だからこそ、流山市内の全ての小中学校を対象に、全面表土除去による除染が必要なのです。
放射性セシウムは土壌に付着 (日本土壌肥料学会のHPから)
http://nacos2.sakura.ne.jp/info/nuclear/4137.html
http://jssspn.jp/info/nuclear/post-15.html
「放射線になんか、まけないぞ!」柚木ミサトさん
http://www.mikanblog.com/?p=2730
なお、自宅の室内の空間線量は平均すると毎時0.10~0.15マイクロシーベルトです。私自身は、外部被曝についてももちろん心配をしていますが、(根拠はありませんが)移住が必要な状態だとは考えていません。
しかし、子供達が長時間過ごす学校での被曝は、できるだけ避けることが必要だと考えています。
特に、土ほこりを吸い込むことによる内部被爆を低減することが、最優先で実施されるべき対策ではないかと考えています。
従って、学校や公園のように土ホコリや砂塵が舞い上がりやすい場所では、空間線量を下げるだけでなく、放射性セシウムの総量を減らす対策、つまり全面的な表土除去による除染対策が欠かせないと考えています。
また、除染が完了するまでの間は、風が強い日にマスクを着用すること、外から帰ってきた際の手洗いやうがいをすることが望ましいと考えます。
(もちろん、食事から摂取することによる内部被曝も懸念されるため、自宅ではできるだけ食材に気を払うことで低減する必要があります。)
あかつぶ
http://www.mikanblog.com/?p=2623
放射能から子供を守れ!!茨城県坂東市マスク配布へ 除染時、強風時のマスクは必要
http://blog.goo.ne.jp/egaonotakasan/e/403749715dbea8f80a1f4cc63a8cef02
1月26日付で、東京大学物性研究所の押川正毅先生より流山市長、市議会議員、教育委員会、放射能対策室に提出された『流山市建白書』。
http://masakioshikawa.blogspot.com/2012/01/24126-3-icrp1msvicrp-3.html
(専門家の立場から流山市をはじめとする東葛地域の汚染状況と必要な対策の考え方を示したものであり、、「流山・東深井地区の子供達を放射線から守る会」としても、また個人としても押川先生の勇気ある行動と、その建白書の内容に賛同いたします。)
『流山市建白書』の要旨
http://toukatsuno-hiro.doorblog.jp/archives/2863715.html
<内部被曝についての参考情報>
土ホコリを吸い込むことによる内部被曝の健康影響については、まだよくわかっていないようです。専門家ではない私には本当に影響があふのか、またはないのかを判断することができません。なので、現時点では安全側に考えて、『できるだけ子供達は身体に取り込まないようにすべき』と考えています。
①再浮遊した放射性セシウムの吸入摂取は2~4%程度(地表沈着からの外部被ばくを100%とした場合)
・汚染状況に関する情報整理 - 日本原子力学会
http://www.aesj.or.jp/aesj-symp/presentations/02-02_hattori.pdf
(『再浮遊』が『風で舞い上がった土ホコリの吸入』とイコールなのかは、私には判断できません。)
②掃除機のホコリにも放射性セシウム
・千葉・柏の民家のホコリから5970ベクレル/kgのセシウム 「服や靴について持ち込み」
http://hibi-zakkan.sblo.jp/article/52153570.html
http://onaironaironair.wordpress.com/2011/12/17/%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%81%8B%E3%82%89%E7%B4%84%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%90%E3%82%AD%E3%83%AD%EF%BC%9D%E6%8E%83%E9%99%A4%E6%A9%9F%E3%83%9B%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%81%8B%E3%82%89%E3%80%81%E3%82%BB%E3%82%B7/
(ホコリ自体の総量は小さいので、身体への影響は小さい、という結論ですが、食品に含まれる放射性セシウムの摂取量に気を遣うのに、土ホコリや掃除機のホコリに気を遣わない理由はないように思います。)
③内部被ばくと外部被ばくの違い
・食品中のセシウムによる内部被ばくについて考えるために
http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/housha/details/CsInBody.html
・放射性核種の種類と影響
http://housyanouosennimakenai.doorblog.jp/archives/1472826.html
(ベータ線の実効線量を比較して、放射性セシウムの内部被曝の影響は、放射性カリウムと同程度だ、だから大したことがない、とする考えがあります。これも私には判断できません。)
原発と放射線 第3版(東京外国語大学 中山研究室)
http://www.nakayama-lab.com/essay/atm.html
(執筆者の放射線に対する専門性は不明。)
④セシウムが付着する花粉から類推
・セシウム花粉 人体への影響ないが…症状なくてもマスクを - スポーツニッポン
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2012/02/13/kiji/K20120213002620620.html
(花粉と土ホコリとでは、粒子の大きさや放射性セシウムの付着の状態が異なると推測されるので、肺等に取り込まれる量や人体への影響は異なるかもしれませんが、、、。)
⑤土ホコリ・砂塵は、どのくらい飛ぶのか
群馬大における風塵堆積量の実測値(早川由紀夫先生のHPから)
http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-459.html
(4月~5月は、1日あたり6g/m2を超える風塵が堆積しています。春先の風が強い日は、子供たちのマスク着用をお勧めします。ちなみに、年間では1.6kg/m2の風塵が堆積。)
火山学者が見た2011年3月福島第一原発事故
http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-472.html
この関係の情報をお持ちの方は、ぜひご教示いただければと思います。
トラックバックURL
コメント一覧
流山市除染情報ですが、八木中&八木南小は3/5から除染開始され3/31までに完了としています。市内の中で測定値が高めの学校から順次進められるようです。
また、市は4月から除染関係の入札が行われ除染が加速されるものと思われます。
私もパビリックコメントに書かせて頂きましたが、除染業者の増、深夜施工、休日作業などあらゆる手段を使い早急な除染実施が必要であると!
いよいよ学校での除染が始まりましたか。
そうですね、少しでも早く除染を進めて欲しいです。
工事中の生徒や周辺住民への配慮、表土除去の効果、表土除去以外の除染方法(測溝や、壁面、芝生、植え込みなど)、除去した土壌の地中保管の場所や深さなどなど、注目したい点がたくさんありますね。
ぜひ、今後も情報を
ご提供いただければと思います。
平成23年度に実施される場所は、除染モデルとして除染方法、効果などを検証するようです。